PhoneBook発売されました!

モバイル表現研究所さんにて、深津 @fladdict さんとお手伝いさせていただいていた、PhoneBookが発売されました。PhoneBookは、ひとことでいうと、本とiPhoneをくみあわせた新しいタイプの仕掛け絵本です。


アプリはこちらから無料でダウンロードできますのでぜひ試してみてください。本はアマゾンなどから購入できます。

PhoneBook POPO and MOMO Ride! Ride!

PhoneBook POPO and MOMO Ride! Ride!

あといくつかリンクを。

本+iPhoneという組合せ

この本にiPhoneを入れると、それまでiPhoneだったものががまったくiPhoneでなくなり本の一部になります。この不思議な感覚は、実際体験するととても新鮮に感じました。(実装前につくられてたコンセプトビデオ事前に何回も見ていたにもかかわらず!)

PhoneBookはすべてにおいて本込みでデザインされています。絵本なのでストーリーもあるのですが、それも本込みで成立するようになっているので、本なしで遊ぶとちょっともったいなかったりします。あと、iPhoneのHomeボタンが押せない仕掛けにもなるので、ちいさい子供さんにも安心して遊ばせてあげられますね。

どうつくられたか

僕は今回iPhoneアプリの実装部分、とくに深津さんの技術サポート的なたちいちで参加させていただきました。特に印象的だったのは、実装をすすめながら週1ぐらいでミーティングしてたのですが、なんといってもそれがとても楽しかったという。

そのミーティングでは、各パートを担ってるおのおの人が、自分がこうしたほうがいいんじゃない?っていう意見を率直に言ってすすめていく感じで、まさにクリエイティブの現場でした。こうじゃないと良いものはできないんだなあと。みんなが愛情を込めながら作りあげていけたものになったのではないかと思います。

テクニカルなところ

実装という観点からすると、深津さんのFlashによるプロトタイピングも仕事がスムーズに進められた大きなところかと思います。いちどコードで作り込むアニメーションとかをすべて深津さんのほうでAS3のコードで作って、それをミーティングで意見を出しながら調整してったりとか。なんだかんだでAS3での調整のがObjCより断然早いですよね。で、だいたいできたところで僕のほうでそれをObjCに移植していったりしました。それでまた調整とか。

描画にはOpenGLを使ってるのですが、けっこうなテクスチャの量になってしまってiPhone 3Gで重すぎるとか色々壁があったりしました。それをテクスチャのオレオレ圧縮実装作って解決したりとか。そういった純粋に技術的な部分でも自分としてチャレンジングなところもあったりしました。

なんだかんだで

とりあえず理屈ぬきに突き抜けて楽しいものになってるとおもうので、ぜひ子供さんとご一緒に、遊んであげてください!